サロモンのクイックレース収納のコツ!長い紐のやり方や隠し方を解説
こんにちは。スタイルクラッシュ、運営者のカズです。
サロモンのシューズを初めて手にした時、多くの人が一度は「この細い紐、余った分はどうすればいいの?」と首をかしげるのではないでしょうか。
サロモン独自のクイックレースは、一瞬で最適なフィット感を得られる素晴らしいシステムですが、実はサロモン クイックレース 収納の正しい作法を知らないと、せっかくの機能性が台無しになってしまうこともあるんです。
ネットで調べてみると、紐が長いと感じて困っている方や、歩いているうちに結び目のような部分が緩む、あるいは足の甲が痛いといった悩みを抱えている方が意外と多いことに気づきます。
特にXT-6などの人気モデルでは、デザインが洗練されているがゆえに収納場所が隠れていて見つけにくいんですよね。
この記事では、私が実際に愛用する中で見つけた、紐をスッキリ隠すコツや、万が一切れた時の交換・修理方法まで、皆さんの疑問をまるごと解決できるよう詳しくお話ししていきます。
モデルごとに異なるレースポケットの正確な位置と見つけ方
激しいアクティビティでも紐が絶対に飛び出さないプロのまとめ方
紐が長すぎると感じる場合の安全なカット方法とカスタマイズ手順
緩みや痛みを解消し、システムを長持ちさせるためのメンテナンス術
サロモンのクイックレースを収納する重要性と基本構造

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サロモンのシューズを語る上で欠かせないクイックレースシステムですが、その収納は単なる見た目の問題だけではありません。
ここでは、なぜ収納が必要なのかという本質的な理由と、システムを支える革新的な構造について深掘りしていきましょう。
レースポケットはどこにある?モデル別の位置を解説

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サロモンのシューズを初めて買った方が、最初に直面する壁がポケットの捜索です。実は、サロモンのデザイン哲学には機能の不可視化という側面があり、一見するとどこに紐をしまうべきか分からないようになっているモデルが多いんです。基本的には、シュータン(足の甲に当たるベロの部分)の最上部に、伸縮性のあるメッシュ素材で作られたレースポケットが備わっています。しかし、その入り口はモデルによって巧妙に隠されています。
例えば、トレイルランニングの定番であるSpeedcrossシリーズでは、タンの上部に大きな開口部があり比較的見つけやすいのですが、ファッションシーンで支持されるXT-6やXA PRO 3Dなどは、タンに縫い付けられたブランドロゴのラベルやテープが蓋のような役割をしており、その下側や裏側にポケットが隠されています。初めての方は、まずタンの先端を指で軽く持ち上げるようにして探してみてください。このポケットは非常にタイトに作られていますが、これは激しい動きの中でも収納物が飛び出さないための工夫なんです。もし見つからない場合は、タンの素材そのものが二重構造になっていないか確認してみるのがコツですよ。
サロモンのポケットは隠しポケットのような作りになっています。XT-6などのモデルでは、縦に走るロゴテープの隙間をのぞき込むように探すのがポイントです。この洗練されたデザインこそがサロモンの魅力でもありますね。
走っても飛び出さない収納のやり方と正しいまとめ方

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せっかくポケットに紐をしまっても、数キロ走ったら紐がダラリと垂れ下がってしまった……なんて経験はありませんか?実は、ただ闇雲に紐を突っ込むだけでは不十分なんです。プロのランナーやショップスタッフも実践している飛び出さないまとめ方には、ちょっとしたコツがあります。それは、余ったレースをただ押し込むのではなく、指を使ってコンパクトな束を作ってから収納するという方法です。
具体的な手順としては、まずロックパーツをしっかり締めた後、余ったレースを人差し指と中指の二本にクルクルと巻き付けていきます。この際、プルタブ(先端の持ち手パーツ)を芯にするように巻くと、バラけにくくなります。そして、出来上がった円筒状のレースの束を、プラスチックのロックパーツ(S-バックル)と一緒に、ポケットの奥深くへとスライドインさせます。こうすることで、ポケット内部でレースが適度な摩擦を生み、上下の振動に対しても驚くほど強くなります。また、ロックパーツを一番奥に入れることで、パーツの重みでレースが外に引っ張り出されるのを物理的に防ぐことができるんです。このひと手間で、トレイルの激しい下り坂でも紐落ちのストレスから完全に解放されますよ。

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コツは「レースの束をロックパーツの上に載せるようにして、一緒に押し込む」ことです。これにより、パーツが重石(おもし)の役割を果たし、メッシュポケットの保持力が最大限に発揮されるようになります。
レースが長いと感じる理由と正しい結び方のコツ

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「サロモンのクイックレース、どう考えても長すぎるよね?」という声はよく耳にします。特に足が細い方や甲が低い方だと、締め込んだ後に30センチ以上のレースが余ってしまうことも珍しくありません。なぜこんなに長いのかというと、それはシステムの着脱性を極限まで高めるためです。クイックレースは一本の閉じたループ構造になっているため、シューズを脱ぐときには足がスムーズに抜けるまで履き口を最大限に広げる必要があります。もし紐が短すぎると、ロックパーツがアイレット(紐穴)に引っかかり、履き口が十分に開かなくなってしまうんですね。つまり、この長さは「どんな足の形の人でもストレスなく脱ぎ履きできるための安全マージン」なんです。
正しい結び方(締め方)のコツとしては、一気にプルタブを引くのではなく、つま先側のアイレットから順に紐を軽く手でたぐり寄せるようにして、足全体を包み込むSensiFit(センシフィット)の感覚を調整することです。その後、最後にロックパーツをシュッとスライドさせれば、均一なテンションで固定されます。もし、どうしてもこの長さが気になって、ポケットに入れてもモコモコするのが嫌だという場合は、後述する物理的なカット(短縮)を検討してみるのも一つの選択肢です。ただし、まずはこの長さの理由を理解した上で、丁寧な収納を試してみてください。
足の甲が痛い時の対処法とパーツの配置場所

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クイックレースを愛用している方の中で、長時間歩いていると足の甲が圧迫されて痛いと感じる方がいます。これは紐そのものが細く強靭なため、特定のポイントに圧力が集中しやすいことが原因の一つです。特に、プラスチック製の硬いロックパーツを収納する位置が悪いと、それが直接足の甲に当たり、歩くたびに痛みを引き起こしてしまいます。痛みを防ぐための最大の対策は、ロックパーツをタンの中央から少しずらす、あるいはポケットの最も肉厚な部分に配置することです。
サロモンのシューズのタンは、中央部が厚く、端に行くほど薄くなっているモデルが多いです。ロックパーツを無理に中央に押し込まず、少し左右のどちらかに寄せて収納するだけで、骨への当たりが劇的に改善されることがあります。また、紐の締めすぎにも注意が必要です。クイックレースは伸びにくい素材なので、従来の紐靴と同じ感覚で締めると、足がむくんできた時にかなりの圧迫感を生みます。
少し余裕を持たせて締め、ポケットに収納した後のフィット感を再確認してみてください。どうしても痛みが改善しない場合は、ソックスを厚手のものに変えるか、タンのクッション性が高いモデル(XA PRO 3Dなど)を選ぶのも賢い選択です。足の健康を守るためにも、違和感を感じたらすぐに立ち止まって調整する癖をつけましょう。
XT-6などの人気モデルで見落としがちなポケット

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現在、ストリートファッションでもアイコン的な存在となっているSalomon XT-6。このモデルの完成されたシルエットを保つために最も重要なのが、やはりレースの隠し方です。XT-6は特に「機能美」を追求しているため、レースポケットの存在が非常に分かりにくくなっています。タンのフロント部分にSALOMONと縦に大きく書かれたテープ状のパーツがありますが、実はこのテープの上端部分がポケットの入り口になっています。多くのユーザーがこの存在に気づかず、紐を適当に隙間に挟んだり、外に出したままにしていますが、それではXT-6本来の魅力が半減してしまいます。
正しい収納をすると、あの長い紐が嘘のように消え、アッパーの複雑なレイヤー構造が際立つようになります。これは見た目だけでなく、都会の喧騒の中でエスカレーターの隙間や自転車のペダルに紐を引っかけるトラブルを防ぐことにも繋がります。スタイルと実用性を両立させてこそ、サロモンユーザーとしての「通」な履きこなしと言えるでしょう。詳しいモデルの特性については、サロモン XT-6のサイズ感や履き心地を徹底レビューした記事でも詳しく解説していますので、併せてチェックしてみてください。きっと新しい発見があるはずです。
サロモンのクイックレース収納を快適にする調整術
基本的な使い方がわかったところで、次は一歩踏み込んだカスタマイズやメンテナンスの話に移りましょう。
道具は正しく手入れをすることで、その真価を長く発揮し続けてくれます。
紐の切り方と自分好みの長さに短くする方法

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丁寧な収納を試みても、やはり紐が長すぎてポケットがパンパンになってしまう……。そんな時の最終手段が、物理的に紐をカットして短くするカスタマイズです。これは公式に推奨されている手順ではありませんが、ベテランユーザーの間では定番の調整術となっています。ただし、失敗すると紐を丸ごと交換する羽目になるため、以下の手順を慎重に守ってください。
まず最も重要なのは、シューズを最大まで広げた状態で、足を抜くのに必要な長さを確保することです。ここで短く切りすぎると、二度と靴が履けなくなるという致命的な失敗に繋がります。カットする際は、先端のプルタブパーツをマイナスドライバーなどで丁寧に分解し、内部の結び目を露出させます。好みの長さに印をつけたら、ハサミでカットします。この時、切り口は必ずライターの火で軽く炙って焼き止めをしてください。
クイックレースに使用されているアラミド繊維は非常にほつれやすいため、これを行わないと再組み立てができなくなります。加工が終わったら、再び結び目を作ってパーツを閉じれば完了です。このカスタマイズにより、ポケットへの収納が劇的にスムーズになり、足元がより軽快に感じられるようになりますよ。
紐のカットは自己責任で行ってください。一度切断すると元に戻すことはできません。「切る前に何度も履き口を広げて、足が抜けるか確認すること」を徹底してください。自信がない場合は、予備の交換キットを手元に用意してから作業することをおすすめします。

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| 工程 | 具体的な作業内容 | プロのワンポイントアドバイス |
|---|---|---|
| 1. 長さ測定 | 履き口を最大に広げ、足が楽に抜ける長さを確認 | むくみを考慮し、余裕を持って+3cmで設定する |
| 2. 分解 | 先端のコネクター(プルタブ)を二つに割る | 爪を折らないよう、細いドライバーを隙間に入れる |
| 3. 切断&熱処理 | 紐を切り、切り口をライターで炙って固める | 黒く焦げないよう、火の青い部分を素早く当てる |
| 4. 再結合 | 紐をパーツに通し、先端に大きな結び目を作る | 結び目が小さすぎるとパーツから抜けるので注意 |
走行中に緩む原因とロックパーツの手入れ
「最初はきつかったのに、走っているうちにだんだん紐が緩んでくる」という現象。これは多くの場合、クイックレースのロックパーツ内部に問題があります。ロックパーツ(S-バックル)は、内部に金属製の小さなスプリングと、レースを噛むためのギザギザしたギアが内蔵されています。ここに砂や微細な埃が入り込むと、ギアがレースをしっかりと掴めなくなり、少しずつ紐が滑り出してしまうのです。特に乾燥したトレイルを走った後は、目に見えない砂塵がパーツに蓄積しています。
この緩みを防ぐためのメンテナンスは驚くほど簡単です。それは、定期的にロックパーツを水の中でカチャカチャと動かしながら洗うこと。これだけで、内部に溜まった砂が排出され、本来のグリップ力が復活します。また、紐そのものが長年の使用で摩耗し、表面がツルツルになってしまっている場合も緩みの原因になります。
もし洗浄しても改善しない場合は、パーツの寿命か紐の摩耗を疑いましょう。全体的なフィット感に不安がある場合は、自身の足に合ったサイズ選びができているかも重要です。サロモンのサイズ選びで失敗しないためのガイド記事を参考に、今のシューズが本当に自分の足に合っているか再確認してみるのも良い解決策になるはずです。
スピードクロスを泥詰まりから守る洗浄手順
SpeedcrossやSense Rideといった本格的なオフロードモデルを使用している場合、避けて通れないのが「泥」の問題です。泥水がクイックレースの繊維に入り込んだまま乾燥すると、紐がガチガチに硬くなり、スムーズに締められなくなるばかりか、レースポケットへの収納も困難になります。最悪の場合、硬くなった泥がヤスリのような役割を果たし、レースを痛めて断裂を招くこともあります。アクティビティが終わったら、できるだけ早く泥を落とすことがシステムを長持ちさせる鍵です。
洗浄の手順としては、まずシャワーなどの流水で表面の大きな泥を洗い流します。この際、ロックパーツを最大まで緩め、紐がアイレット(穴)を通る部分に溜まった砂もしっかり落としてください。次に、中性洗剤を薄めたぬるま湯と柔らかいブラシを使い、紐の表面をやさしくこすります。
特にロックパーツが通る範囲を重点的に洗うことで、操作性が劇的に向上します。最後に真水ですすぎ、風通しの良い日陰で乾燥させます。ドライヤーの熱を当てるのは厳禁です。プラスチックパーツが変形し、ロック機能が壊れてしまう恐れがあるからです。丁寧な洗浄を心がけることで、クイックレースの「シュッ」という軽快な引き心地をいつまでも維持できますよ。
(出典:サロモン公式『ランニングシューズの正しいクリーニング方法』)
レースが切れた際に必要なキットでの交換手順
どれだけ大切にメンテナンスをしていても、鋭利な岩角にぶつけたり長年の経年劣化で紐が切れてしまうことはあります。しかし、そこでシューズを諦める必要はありません。サロモンからはQuicklace Kitという補修用のパーツセットが販売されており、これを使えば誰でも自宅でレースの交換が可能です。交換作業において最も難しいのは、実は「新しい紐をアイレットやタンの中の複雑な経路に通すこと」です。特にタンの内部を紐が通っているモデルは、一度抜いてしまうとどこを通せばいいのか分からなくなりがちです。
交換を始める前に、必ずスマホで現状のルーティング(紐の通し方)を多方向から撮影しておきましょう。新しい紐を通すときは、先端をセロハンテープで細く巻いて「針」のような形にすると、狭い穴にも通しやすくなります。全ての穴に紐を通し終えたら、付属のロックパーツとプルタブを取り付けます。
この時、左右の長さを均等に合わせることを忘れないでください。最後に、しっかりと結び目を作ってパーツを閉じれば、お気に入りのシューズが新品同様の操作性を持って蘇ります。自分で修理を経験すると、そのシューズに対する愛着も一層深まりますし、山での不測の事態にも落ち着いて対処できるようになりますよ。
安全な走行に欠かせない余ったレースの扱い
最後に、なぜここまで収納にこだわるのか、その最も重要な理由である安全性についてお話しします。トレイルランニングのコミュニティでは、収納を怠ったクイックレースが原因で大怪我を負ったという報告が後を絶ちません。最も恐ろしいのは、ブラブラと放置されたレースのループが、木の根や倒木、あるいは岩の突起に引っかかることです。特に下り坂をハイスピードで駆け抜けている際、足元の紐が何かに固定されてしまうと、人間は反射的にバランスを取ることができず、顔面から激しく地面に叩きつけられてしまいます。

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また、反対側のシューズのソールにあるラグ(突起)が、もう片方の足の紐を踏んでしまう「セルフ・トリッピング」という現象も意外と多く発生します。これは都会の階段や平坦な道でも起こり得る事故です。サロモンの開発チームが、あえて手間のかかるメッシュポケットを全モデルに搭載しているのは、こうしたリスクからユーザーを守るための命綱だと考えているからです。正しく収納されたクイックレースは、アクティビティ中にその存在を忘れさせてくれるほど安定します。
このSet and Forget(セットしたら忘れる)という状態こそが、パフォーマンスを最大限に引き出すための理想的な環境なのです。面倒くさがらず、必ず最後の一押しまでポケットにしまい込むことを徹底しましょう。
サロモンのクイックレース収納術のまとめ
サロモン クイックレース 収納の重要性と具体的なテクニック、いかがでしたでしょうか。一見ただの細い紐に見えますが、そこにはサロモンの長年の研究と、過酷なフィールドで培われた技術が凝縮されています。
ポケットの位置を正確に把握し、紐を丁寧にまとめて収納する。このわずか数十秒の習慣が、あなたの足元をより安全に、そしてよりスマートに変えてくれます。紐が長すぎる問題も、緩みの原因となる泥詰まりも、適切な知識と少しの手入れがあれば恐れることはありません。

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- 隠しポケットの場所は必ず事前に確認しておく
- レースは「巻いて束ねて」からロックパーツと一緒に奥まで入れる
- 緩みを感じたら「水の中でのカチャカチャ洗浄」で解決
- 安全のために、たとえ短距離でも収納を怠らない
サロモンのシューズは、正しく使ってこそその真のポテンシャルを発揮します。もし今回紹介した方法でも解決しないトラブルがある場合は、無理に自分で解決しようとせず、サロモンの正規取扱店やカスタマーサポートへ相談してみてくださいね。
正しい知識を身につけて、ぜひ素晴らしいアウトドアライフを楽しんでください。スタイルクラッシュでは、これからも皆さんのスタイルをアップデートする情報を発信していきます。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
最終的な判断は専門家にご相談ください。
