ヌプシ700本物の見分け方!偽物対策完全ガイド

絶大な人気を誇るノースフェイスのヌプシジャケット。その中でも特に「ヌプシ700」は高い保温性と時代を超えて愛されるデザイン性で多くのファンを魅了しています。
しかし、その輝かしい人気の裏で、巧妙に作られた700フィル偽物が後を絶たず、特に個人間取引が中心となる偽物メルカリなどのフリマアプリでの購入には大きな不安がつきものです。
「偽物と本物のタグはどう違うのか?」「刺繍が右袖にあるモデルは存在するのか?」「そもそもヌプシなのに700と書いてないのはなぜ?」といった具体的な疑問は、購入を検討するすべての方が抱くものでしょう。
さらに、近年人気の韓国モデルの仕様や年代の見分け方、そしてタグ見分け方の注意点など、知っておくべき専門的なポイントは多岐にわたります。
この記事では、実際の購入者の口コミ・レビューを徹底分析し、気になる値段の相場から細部のチェック方法まで、ヌプシ700の本物を安心して手に入れるための全ての知識を、専門的な視点から網羅的に解説します。
本物と偽物のタグや刺繍の決定的な違い
年代や国によるモデルの仕様と真贋の関係
メルカリなどで偽物を買わないための具体的な対策
価格や口コミから偽物リスクを判断する方法
ヌプシ700の本物を見分けるための基礎知識

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- まずは偽物と本物のタグを比較しよう
- 700フィル偽物に共通する特徴とは
- ヌプシに700と書いてないモデルもある?
- 年代の見分け方を知って真贋を見極める
- 韓国モデルのヌプシ特有の見分け方
- 購入者の口コミ・レビューを参考にしよう
まずは偽物と本物のタグを比較しよう

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ヌプシジャケットの真贋を見極める上で、最も重要で多くの情報が集約されているのが「タグ」です。精巧に作られた本物のタグは、単なる付属品ではなく、ブランドの品質を保証する、いわば製品の身分証明書と言えます。
偽造品はジャケット本体のシルエットや色味を似せることはできても、複数の言語に対応し、各国の法律に準拠した上で、コストのかかる偽造防止技術が施されたタグまで完璧に模倣するのは非常に困難なのです。そのため、タグの種類とそれぞれの特徴を注意深く観察することが、偽物を掴まないための最も確実な第一歩となります。
主要なタグの種類とチェックポイント
本物のヌプシには、主に3つの重要なタグが存在します。これらを一つずつ丁寧に確認することで、偽物の不審な点を見つけ出すことができます。
- 品質表示タグ(内タグ)
日本国内で正規に販売されている製品には、日本の「家庭用品品質表示法」に基づき、正規代理店である株式会社ゴールドウインの名前が記載された品質表示タグが必ず縫い付けられています。これは法的な義務であり、消費者が安全に製品を使用するための重要な情報源です。多くの場合、白い品質表示タグの根元に、黒い「GOLDWIN INC.」のタグが一緒に縫い付けられているのが特徴です。偽物ではこのゴールドウイン社の表記がなかったり、スペルが「GOLD WING」などと意図的に間違っていたりするケースが頻繁に見られます。また、海外製の偽物を機械翻訳しただけの、文法がおかしい不自然な日本語表記も偽物の典型的な特徴です。 - ホログラムタグ
近年のモデルには、偽造防止の切り札として精巧なホログラムシールが貼られたタグが付属します。本物のホログラムは、紙幣の偽造防止技術のように、見る角度によってデザインや輝きが複雑に変化し、多くはタグの角が綺麗にカットされています。偽物にもホログラムが付いていることがありますが、その品質は雲泥の差です。ただの銀色のシールで輝きに全く変化がなかったり、描かれている山のデザインが不鮮明だったりします。これは偽造者がコストをかけずに「それっぽく」見せようとした結果です。 - ネックタグ(ブランドネームタグ)
首元にある「THE NORTH FACE」のロゴが刺繍されたタグです。本物は刺繍の密度が非常に高く、文字の一つ一つが立体的で、輪郭がくっきりとしています。触れただけでもそのしっかりとした作りを感じ取れるでしょう。一方で偽物は刺繍の密度が低く、スカスカで平面的に見えます。特に「O」や「R」などの曲線部分が歪んでいたり、文字同士が糸で連結していたりすることが多く、明らかな品質の差が現れるポイントです。
フリマアプリなどで購入を検討する際は、出品者にこれらのタグ部分の鮮明な写真を追加でアップしてもらうよう依頼するのが非常に有効です。この依頼を拒否したり、写真が不鮮明であったり、はぐらかしたりする出品者からは、たとえ価格が魅力的でも購入を避けるのが賢明な判断と言えるでしょう。
タグの種類 | 本物の特徴 | 偽物の特徴 |
---|---|---|
品質表示タグ | 「(株)ゴールドウイン」の記載(国内正規品)。自然で正確な日本語表記。法律に準拠した詳細情報。 | 代理店表記がない、またはスペルミス(例: GOLD WING)。不自然な日本語、誤字脱字、簡略化された情報。 |
ホログラムタグ | 精巧なホログラム加工。見る角度で輝きやデザインが変化。多くは角が丁寧にカットされている。 | ただの銀色シールで輝きに変化なし。印刷が粗悪でデザインが不鮮明。角が四角いまま。 |
ネックタグ | 刺繍の密度が高く立体的。文字の輪郭が鮮明で均一なフォント。しっかりとした手触り。 | 刺繍が平面的でスカスカ。文字が潰れている、または糸で連結。フォントや配置が不均一。 |

700フィル偽物に共通する特徴とは

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「700フィルパワー」という言葉は、ダウンの品質を示す重要な指標です。これは、1オンス(約28.4g)のダウンがどれだけ膨らむか(立方インチ)を示した数値で、数値が高いほど多くの空気を含むため、軽量で保温性に優れた高品質なダウンとされています。本物のヌプシ700は、この高品質ダウンがもたらす圧倒的な保温性が魅力です。
しかし、700フィルパワーを謳う偽物には、コストを極限まで削減したことによる共通のチープな特徴が見られます。見た目だけを模倣しているため、アウターウェアとしての基本的な品質、特に保温性能が著しく劣っている場合がほとんどです。
最も分かりやすいのは、ダウンのボリューム感と復元力です。本物の700フィルパワーダウンは、軽く押してもすぐに元のふっくらとした状態に戻る高い復元力があります。これが多くの空気の層を維持し、体を暖かく保つ秘訣です。一方、偽物は安価な中綿や質の悪いフェザー、低フィルパワーのダウンを使用しているため、全体的にペラペラでボリュームがなく、一度潰れるとなかなか元に戻りません。当然、保温性も著しく劣ります。
偽物の品質に関する注意点と具体的チェックポイント
- 保温性の欠如: 見た目は似ていても、冬のアウターとして機能しないほど暖かくないケースがほとんどです。「安物買いの銭失い」の典型例です。
- 縫製の雑さ: 縫い目のピッチが不均一であったり、縫い終わりから糸が飛び出していたりします。ひどい場合は、着用後すぐに縫い目から中綿や羽毛が大量に飛び出してくるなど、耐久性に大きな問題があります。
- パーツの品質: THE NORTH FACEは、ジッパーに信頼性の高いYKK社製を採用しています。偽物ではこの刻印がなかったり、よく見ると「YRR」など巧妙に似せた刻印になっていたりします。また、スナップボタンの刻印が浅くチープであることも特徴です。
これらの特徴は、デザイン以前の品質に関わる問題です。価格の安さだけで判断せず、アウターとしての基本的な機能性を満たしているか、製品全体のクオリティを冷静に見極めることが極めて重要です。
ヌプシに700と書いてないモデルもある?

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「持っているヌプシに700の刺繍がないから偽物かもしれない…」という不安は、非常によくある誤解の一つです。結論から言うと、その心配は不要な場合が多く、「700」の刺繍がない本物のヌプシジャケットも数多く存在します。
この仕様の違いは、偽物であるかどうかではなく、主に製品がどの国や地域で販売されることを想定して作られたかという「規格」によるものです。
規格による「700」刺繍の有無について
- 「700」刺繍があるモデル → US規格
主にアメリカなどで販売されているUS規格のモデルです。フィルパワーという性能指標を重視する市場背景もあり、「700フィルパワーの高品質ダウンを使用している」という性能の証として、左袖に誇らしげに刺繍されています。シルエットは日本規格に比べて身幅が広く、ボックスシルエットが強調される傾向にあります。 - 「700」刺繍がないモデル → 日本規格
主に日本国内の正規店で販売されている日本規格のモデルです。日本モデルは、日本人の体型に合わせた、よりスタイリッシュなサイズ感に調整されています。品質はUS規格と同等に高いものの、デザイン上の理由や国内市場の特性から、フィルパワーの数値をアピールする「700」の刺繍は施されていないのが一般的です。
つまり、「700」の刺繍がないことは、偽物の証拠にはなりません。むしろ、国内の正規代理店であるゴールドウインのタグが付いていれば、それは日本市場向けに作られた本物のヌプシである可能性が非常に高いと言えます。購入を検討しているヌプシがどの規格のモデルなのかを理解することで、不要な混乱を避けることができます。
年代の見分け方を知って真贋を見極める

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手元にある、あるいは購入を検討しているヌプシジャケットがいつ頃のモデルなのかを知ることは、真贋を判断する上で非常に有効なヒントになります。なぜなら、THE NORTH FACEの製品は長い歴史の中で、偽造対策やデザインの変更、素材のアップデートなどにより、タグのデザインや細部の仕様が微妙に変化しているからです。「その年代特有の正規品が持つべき特徴」と、目の前の製品が一致しているかを確認することで、鑑定の精度は格段に上がります。
偽物は、異なる年代の仕様をごちゃ混ぜにコピーしてしまっていることも少なくありません。正確な製造年を特定するのは専門家でなければ困難ですが、いくつかの代表的なポイントからおおよその年代を推測することが可能です。
タグのデザインによる年代判別
タグのデザインは、年代を特定する上で最も分かりやすい指標の一つです。製品の歴史を物語る重要なパーツと言えるでしょう。
- 茶タグ(70年代~80年代): THE NORTH FACEのヴィンテージを語る上で象徴的なタグですが、ヌプシジャケットが登場する前の年代のものです。このタグが付いたヌプシは存在しません。
- 青タグ・紫タグ(90年代~): ヌプシが誕生した1992年頃の初期モデルに見られることがあるタグです。この頃の製品はヴィンテージ市場で価値が高まっていますが、同時に偽物も増え始めるため、ロゴ刺繍の精度など他の要素も合わせて慎重に確認する必要があります。
- ホログラムタグの導入(2010年頃~): 前述の通り、2010年代に入ると偽造防止を目的としたホログラムタグが導入され始めます。したがって、比較的新しい「現行品」として販売されているにも関わらずホログラムタグが全く存在しない場合は、偽物の可能性を強く疑うべきです。
年代を見分けることは、単に製品の歴史を知るという楽しみだけでなく、「その年代の正規品が持つべき特徴を備えているか」という、より専門的な視点で偽物を見抜くための重要な手がかりになります。特に価値の高いヴィンテージ品や古着を購入する際には、非常に役立つ知識と言えるでしょう。
韓国モデルのヌプシ特有の見分け方

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近年、オンラインストアや並行輸入店などで、韓国で企画・販売されているノースフェイスのアイテム、通称「韓国ノースフェイス」を目にする機会が増えました。特に若者向けにデザインされたライフスタイルライン「ホワイトレーベル」などが有名で、日本国内モデルとは異なるデザインや大胆なカラーリングが魅力となっています。
まず大前提として、これらの韓国モデルは、韓国の正規ルートで販売されている限り、もちろん本物です。しかし、日本国内の正規店(ゴールドウイン)では基本的に取り扱いがないため、多くは並行輸入品や個人間取引などで手に入れることになります。その流通過程で、非正規品や偽物が紛れ込むリスクも考えられるため、いくつかの特徴を知っておくと安心です。
韓国モデルを見分ける最も確実なポイントは、製品に縫い付けられているタグの表記です。韓国国内の正規品には、ハングルで表記された品質表示タグが付いています。また、KC認証マーク(韓国の国家統合認証マーク)が付いていることも、韓国内で正規に流通している製品であることの証となります。これが一つの大きな目安となります。
韓国モデル購入時の注意点
韓国モデルは、同じ「ヌプシ」という名前でも、日本モデルやUSモデルとサイズ感が異なる場合があります。また、「ECO NUPTSE」のように、環境に配慮したリサイクル素材を使用したモデルや、独自の柄物「NOVELTY NUPTSE」など、日本未展開の多彩なラインナップが存在します。購入する際は、モデル名やその特徴を事前にしっかりと調べておくことで、イメージ違いを防ぎ、より安心して取引ができるでしょう。
購入者の口コミ・レビューを参考にしよう

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実際にヌプシジャケットを購入したユーザーの生の声は、本物と偽物の違いをリアルな使用感として知るための、何にも代えがたい貴重な情報源です。スペック表や価格だけでなく、実際に手にした時の満足度や、残念ながら偽物を掴んでしまった時の具体的な失敗談から学ぶべき点は非常に多くあります。
フリマアプリやECサイトのレビューをチェックする際は、高評価だけでなく、低評価のコメントにこそ注目してみてください!そこには偽物のリアルな特徴が書かれていることがあります。
偽物を購入してしまった人の典型的な口コミ
偽物を購入してしまった方々のレビューには、共通した失望の声が見られます。これらは、私たちが避けるべき危険な兆候を示唆しています。
- 「届いてみたらダウンがペラペラで全く膨らみがなく、全然暖かくなかった。本物を持っている友人と比べたらボリュームが半分くらいしかなくて愕然とした。」
- 「ロゴの刺繍が雑で、よく見たら『NORTH』の文字が微妙に繋がっていた。写真では分からなかったけど、実物を見て完全に偽物だと確信。安さに釣られた自分が情けない。」
- 「着て1週間もしないうちに、内側の縫い目から羽毛がたくさん抜けてきてインナーにびっしり付くようになった。デザイン以前の問題。まさに安物買いの銭失いとはこのこと。」
これらの口コミから、偽物は①保温性の決定的な欠如、②縫製や刺繍の品質の悪さ、③耐久性の低さといった、アウターウェアとして致命的な欠陥を抱えていることがはっきりと分かります。
本物を購入して満足している人の口コミ
一方で、本物の所有者からは、価格以上の価値を実感する声が寄せられています。
- 「値段は決して安くないけど、それだけの価値は間違いなくある。都内の真冬なら、Tシャツの上にこれを羽織るだけで驚くほど暖かい。」
- 「10年前にアメリカで購入したヌプシを今でも現役で着ている。作りが本当にしっかりしていて全くへたらない。まさに一生モノだと思う。」
本物の購入者は、初期投資は高くとも、それに見合った、あるいはそれ以上の圧倒的な保温性、長年愛用できるほどの高い耐久性、そして時代を超えて愛されるデザイン性に、高い満足感と信頼を寄せていることがうかがえます。これらのリアルな声を参考にすることで、目先の価格の安さの裏に潜む大きなリスクを具体的にイメージできるようになります。
購入前に確認!ヌプシ700の本物の鑑定法

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- 刺繍が右袖にあるモデルは偽物?
- 偽物がメルカリに多い理由と対策
- 本物と偽物の値段には大きな差がある
- タグ見分け方の注意点と最終チェック
- 後悔しないヌプシ700の本物の選び方
刺繍が右袖にあるモデルは偽物?

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ヌプシ700の真贋を見分ける際、非常に多くの人が気にするポイントが、「700」というフィルパワーを示す刺繍の位置です。この点については、明確な基準が存在します。結論から言うと、現在、新品として市場に流通している、あるいはここ数年の比較的新しいモデルで「700」の刺繍が右袖にある場合、その製品は偽物である可能性が極めて高いと考えられます。
その理由は、THE NORTH FACEがグローバルで展開する製品のデザイン基準として、ヌプシジャケットのフィルパワーを示す「700」の刺繍は、着用者から見て左袖の手首付近に配置されるのが長年の標準仕様だからです。これはブランドのデザインアイデンティティの一部として世界中の正規品で一貫しており、多くのファンに認知されています。
ヴィンテージモデルの稀な例外に注意が必要
ただし、これが100%の絶対的なルールではない点には注意が必要です。ごく稀に、1990年代後半から2000年代初頭にかけて製造された一部のヴィンテージモデルの中に、右袖に刺繍が存在したという情報も存在します。しかし、これは非常に例外的なケースであり、現行のデザインとは全く異なります。もしあなたが現在市場で「新品」として出回っているものを探していて、それが右袖刺繍である場合は、まず偽物を疑うべきです。仮に古着として購入を検討している場合でも、右袖刺繍のモデルは真贋の判断が通常より格段に難しくなるため、よほど信頼できるヴィンテージ専門店でない限り、購入は避けるのが賢明な選択と言えるでしょう。
偽造者は、製品の全体的な形状や色合いは巧みにコピーできても、こうした細かな仕様のルールやブランドの歴史まで正確に把握していないことが多々あります。そのため、刺繍の位置を安易に間違えるというミスを犯しがちです。この「右袖の700刺繍」は、偽物を見極める上で非常に分かりやすく、強力な危険信号であると認識しておく必要があります。
偽物がメルカリに多い理由と対策

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残念ながら、メルカリやヤフオク!といった個人間で手軽に取引ができるフリマアプリは、その利便性の裏側で、偽物のヌプシジャケットが取引される温床の一つとなってしまっています。なぜフリマアプリで偽物が多く見られるのか、その構造的な理由と、私たちが賢く自己防衛するために取るべき具体的な対策を理解しておくことが非常に重要です。
偽物がフリマアプリに多い理由
- 出品の手軽さと匿名性: スマートフォン一つで誰でも、いつでも、どこからでも簡単に出品できるため、身元を隠したい悪意のある業者が複数アカウントを駆使して大量に参入しやすい環境です。
- 個人間取引という性質: 企業が介在しないため、専門的な知識を持たない個人同士の取引が基本となります。そのため、買い手が巧妙に作られた偽物に気づきにくい場合があります。特に初めて購入する人はターゲットにされやすい傾向にあります。
- 写真と説明文の偽装: 公式サイトや他人の出品から画像を無断転載し、あたかも本物のように見せかけます。また、「海外正規店購入品」「アウトレット品につき格安」といった、もっともらしいですが証明が難しい説明文で巧妙に偽装する手口が横行しています。
実際に、消費者庁もオンラインマーケットプレイスでの模倣品のリスクについて注意喚起を行っており、個人間取引には慎重な姿勢が求められます。
メルカリで偽物を避けるための鉄壁の対策リスト
- 出品者の評価を必ず確認する: 「残念だった」の評価が多い、または評価件数が極端に少ない(数十件以下など)新規に近いアカウントからの高額商品の購入は特に避けましょう。過去の取引内容も確認し、同じ商品を大量に出品していないかもチェックします。
- 実物の鮮明な写真を要求する: 公式サイトの画像だけでなく、「タグ全体(特に品質表示タグとホログラム)」「ロゴ刺繍のアップ」「ファスナーのYKK刻印」など、この記事で解説した真贋ポイントの鮮明な写真を追加でアップしてもらうよう依頼してください。これを拒否したり、ごまかしたりする出品者は100%怪しいと判断すべきです。
- 相場を正確に把握する: 購入を検討しているモデルの現在の市場価格(新品・中古)を事前に調べておきましょう。状態が良いにもかかわらず、中古相場から著しく安い価格で販売されている場合は、まず偽物を疑うべきです。
- 【最重要】万が一、届いた商品が偽物だと疑われる場合は、絶対に「受け取り評価」をしないでください。
受け取り評価をしてしまうと取引が完了し、メルカリ事務局を通した返金などの対応が非常に困難になります。評価をせずに、速やかに事務局に「偽物の疑いがある」と証拠写真などを添えて連絡し、その後の指示を仰ぎましょう。
本物と偽物の値段には大きな差がある

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価格は、ヌプシの真贋を見極める上で非常に分かりやすく、そして強力な指標の一つです。「安すぎる」ものには、必ずそれ相応の理由があります。高品質なダウン素材、耐久性のある生地、そして厳格な品質管理のもとで製造される本物と、見た目だけを模倣し、材料費や人件費を極限まで削った偽物とでは、その価値に天と地ほどの差があるのは当然のことです。
価格帯の具体的な比較
まず、基本となる日本国内の正規店で販売されている現行モデルの「ヌプシジャケット」の定価は、約40,000円前後です。これは、THE NORTH FACEの日本正規代理店である株式会社ゴールドウインが設定している公式価格です。(参照:THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) 公式サイト) 状態の良い中古品であっても、需要の高い冬シーズンには25,000円~35,000円程度で取引されるのが一般的です。
一方で、偽物は数千円から、高くても20,000円程度で販売されているケースが大半です。これは、保温性の低い安価な中綿、品質の悪い生地やパーツを使用し、劣悪な労働環境で製造コストを極限まで抑えているためです。彼らは「本物に近い見た目」を低コストで実現することだけを目的としています。
本物 | 偽物 | |
---|---|---|
新品定価 | 約40,000円~ | – (新品と偽って販売) |
中古市場価格 | 約25,000円~35,000円 | 約5,000円~20,000円 |
もし相場を大きく下回る価格のヌプシを見つけたら、「お得な掘り出し物だ!」と飛びつく前に、なぜそれほど安いのかを冷静に考える必要があります。本物であればあり得ない価格設定の裏には、偽物であるという高いリスク、そしてアウターとしての機能性や安全性を犠牲にしているという事実が潜んでいる可能性が非常に高いと考えるべきです。もちろん、個人が出品する中古品の中には、早く手放したいために一時的に安価で設定されるケースもゼロではありません。しかし、その場合でも、価格だけで判断せず、必ずこの記事で紹介している他の見分け方と組み合わせて、総合的に、そして慎重に判断することが絶対に不可欠です。
タグ見分け方の注意点と最終チェック

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これまでのセクションで解説した通り、タグは真贋判定の最重要ポイントです。しかし、偽物の製造技術も年々巧妙になっており、ただ単に「タグがあるか、ないか」だけで判断するのは危険です。最終チェックとして、より深くタグを見極めるための注意点を押さえておきましょう。
巧妙化する偽物タグへの注意
近年では、偽物にもっともらしいホログラムタグが付いているケースが増えています。しかし、本物のような精巧さはなく、ただの光るシールであったり、見る角度を変えても輝きに変化がなかったりします。また、国内正規品の証である「(株)ゴールドウイン」のタグがない場合でも、それが直ちに偽物とは限りません。US規格などの海外正規品(並行輸入品)である可能性も考えられます。そのため、「このタグがないから即偽物だ」と短絡的に断定するのではなく、他の要素と合わせて総合的に判断する冷静さが求められます。
購入を決める前の最終チェックリスト
購入ボタンを押す前に、以下の点を最終確認してください。一つでも強い疑念を抱いた場合は、取引を中止する勇気も必要です。
- 日本語の自然さ: 品質表示タグの日本語に、機械翻訳のような不自然な言い回しや、明らかな誤字脱字はありませんか?
- 刺繍の品質: 首元のブランドロゴや袖の「700」刺繍は、糸が密に詰まっており、立体的で鮮明ですか?文字の形が崩れていませんか?
- ホログラムの質: ホログラムは見る角度によってデザインが変化する、精巧なものですか?ただの反射シールに見えませんか?
- ファスナーの刻印: ファスナーの持ち手部分には、鮮明でエッジの立った「YKK」の刻印がしっかりと入っていますか?
これらのディテールは、偽物がコストをかけてまで完全に模倣するのが難しい部分です。少しでも「何かおかしい」「安っぽい」というあなたの直感は、多くの場合正しいサインです。その商品を無理に購入するのは避け、信頼できる別の商品を探すのが最も賢明な対策と言えるでしょう。
後悔しないヌプシ700の本物の選び方
以下に、記事のポイントをまとめます。
ヌプシ700はノースフェイスを代表する人気ダウン
その人気から偽物がフリマアプリを中心に多く流通している
真贋判定で最も重要なのはジャケット内側の各種タグ
国内正規品には代理店「ゴールドウイン」の表記がある
偽物タグは不自然な日本語や違和感のあるフォントが特徴
近年の正規品には偽造防止用の精巧なホログラムが付く
700フィルの刺繍は左袖にあるのが基本仕様
右袖に刺繍がある近年の新品モデルは偽物の可能性が極めて高い
「700」の刺繍がない日本国内正規品モデルも存在する
年代によってタグや細部の仕様が異なるため古着購入時は注意
メルカリでは出品者の評価と実物写真の確認が必須
本物の値段は定価4万円前後が基準で極端に安いものは危険
偽物は保温性や耐久性が著しく劣りアウターとして機能しない
最終判断はロゴ刺繍やファスナー刻印など複数箇所を総合的に見ること
少しでも不安や疑問な点があればその商品の購入を避けるのが最善策
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