コロンビアのホーソンレインの違いは?アドバンスやII・IIIを解説
こんにちは。スタイルクラッシュ、運営者のカズです。
コロンビアのホーソンレイン、気になりますよね。雨の日でもスニーカーみたいに履けるデザインが魅力的で、私もずっと注目しているシリーズです。
ただ、いざ買おうと思って「コロンビアのホーソンレインの違い」で調べてみると、モデルが多すぎて「どれがどう違うの?」と混乱しませんか。
上位モデルのアドバンスとは何が違うのか、旧作のII(ツー)と現行のIII(スリー)の具体的な進化は?
しかもローカットやミッド、チャッカといった形状の違いもあって、自分の使い方にどれが最適なのか、迷ってしまいますよね。
もちろん、「レディース」のサイズ感や、雨の日に「滑る」のかどうか、といったリアルな「口コミ」も知りたいところです。
この記事では、そんな複雑に見えるホーソンレイン・シリーズの違いを、できるだけ分かりやすく整理していきます。
それぞれのモデルの性能や特徴を比較しながら、あなたにピッタリの一足を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。
アドバンスとスタンダードモデルの明確な差
旧作(II)と現行(III)の進化ポイント
ローカットやミッドなど形状別の特徴
サイズ感やグリップ性能(滑るか)の実態
コロンビアのホーソンレインの違いを徹底解剖

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ホーソンレイン・シリーズの違いといっても、実はいくつかの比較軸があります。ここでは、購入前に絶対に押さえておきたい「機能」「世代」「性能」という3つの核心部分を、一つずつ解きほぐしていきますね。
アドバンスとの決定的な差
まず、多くの人が最初に迷うのが「スタンダードモデル」と「アドバンスモデル」の違いかなと思います。価格も少し違いますし、何がそんなに違うのか気になりますよね。
結論から言うと、この2つの違いは「防水透湿性」「アッパー素材(耐久性)」「アウトソール(グリップ力)」の3点に集約されます。
ちょっと専門的な言葉が並びましたが、要は「アドバンス」はあらゆる面でスペックを強化した「上位モデル」だということです。
それぞれの違いを、もう少し詳しく見ていきましょう。
違い①:防水性能:「防水」 vs. 「防水”透湿”」
これが機能面での最大の「違い」かもしれません。
- スタンダードモデル:「ウォータープルーフメンブレン」という技術で、生地自体が防水になっており、縫い目にもシームシール加工(目止め)が施されています。日常の雨や予期せぬ雨を防ぐには十分な「防水」性能です。
- アドバンスモデル:コロンビア独自の「オムニテック(Omni-Tech)」を採用しています。これは「防水透湿」素材です。
この「透湿性」というのがポイントで、外からの水の侵入は防ぎつつ、靴内部の汗(湿気)は外に逃がしてくれる機能なんですね。雨の日に長時間歩いたり、満員電車や暖房の効いたオフィスに入ったりすると、靴の中がムレて不快になることがありますが、オムニテックはその「ムレによる濡れ」を軽減してくれます。
長時間の着用が前提なら、この「ムレにくさ」は快適さに直結する大きなメリットですね。
違い②:アッパー素材:「キャンバス調」 vs. 「コーデュラ」
靴の「顔」とも言えるアッパー素材も、明確に違います。
- スタンダードモデル:「コットンライクポリエステルキャンバス」など、キャンバス(帆布)調の風合いをポリエステルで再現した素材が使われています。これにより、アウトドア感を抑え、普段着のスニーカーに溶け込む「風合いの良さ」を実現しています。これが「ステルス・アウトドア」と呼ばれる所以ですね。
- アドバンスモデル:アッパーに「コーデュラファブリック(Cordura Fabric)」を採用しています。コーデュラは、非常に優れた耐摩耗性、引き裂き強度を持つ高機能素材で、本格的なアウトドアギアやバッグにも使われる信頼の証です。(当サイトにもコロンビアのサップランドに使われているコーデュラ素材についての記事がありますね)
毎日の自転車通勤や、キャンプ・フェスでのハードな使用を考えると、この「コーデュラ」の耐久性は非常に心強いです。
違い③:アウトソール:「標準ソール」 vs. 「Vibram MegaGrip」
雨の日の安全性を左右する靴底(アウトソール)も、グレードが異なります。
- スタンダードモデル:「III」世代になって大幅に改良された、グリップ力の高い新型ラバーソールを搭載しています。日常使いには十分な性能です。(詳しくは次の「IIとIIIの違い」で解説しますね)
- アドバンスモデル:アウトソールに、イタリアのソール専門メーカーであるヴィブラム社の「Vibram MegaGrip(ヴィブラム メガグリップ)」を採用しています。
Vibram社は登山靴の世界で絶大な信頼を得るトップブランドで、その中でも「メガグリップ」は、特に濡れた路面(Wet Traction)において驚異的なグリップ力を発揮する高性能コンパウンド(ゴム素材)です。(出典:Vibram(ヴィブラム)公式サイト『MEGAGRIP』)
スタンダードが「改良されて滑りにくくなった」のに対し、アドバンスは「最初から最強レベルのグリップを搭載した」というイメージですね。
スタンダードとアドバンス(III世代)の主な違いまとめ
| 比較項目 | スタンダード (WATERPROOF) | アドバンス (ADVANCE OMNI-TECH) |
|---|---|---|
| 防水構造 | 防水メンブレン(防水) | オムニテック(防水透湿) |
| アッパー素材 | キャンバス調ポリエステル(風合い重視) | コーデュラファブリック(高耐久) |
| アウトソール | 標準ラバーソール(III世代改良型) | Vibram MegaGrip(高グリップ) |
| 想定シーン | 日常使い、軽い雨、晴天時併用 | 悪天候での長時間歩行、通勤、フェス |
※上記はIII(スリー)世代での比較です。モデルにより仕様が異なる場合があります。
もちろん、その分アドバンスの方が価格は上がります。日常のちょっとした雨用ならスタンダードで十分ですし、通勤・通学やフェスなどでハードに使うならアドバンスが安心、という選び方になりますね。
旧作II(ツー)とIII(スリー)の違い

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次に見るべき「違い」は、世代です。中古やセールなどで旧モデルの「ホーソンレインII(ツー)」を見かけることもありますが、現行の「ホーソンレインIII(スリー)」と何が違うのでしょうか。
これはハッキリ言えます。III(スリー)は、II(ツー)のユーザーフィードバック(特にネガティブなもの)を元に開発された、大幅な機能アップデート版です。
具体的に進化したポイントを見ていきましょう。
最大の変更点:グリップ性能の抜本的改良
「III」へのアップデートで最も劇的に進化したのがアウトソール、すなわち「グリップ性能」と「耐久性」です。
実は「II」のモデルは、そのグリップ性能について「滑る」というネガティブな口コミが一部であったようなんですね。「II」では負荷がかかる母指球やかかとにラバーを「配置」するという部分的な補強だったのに対し、「III」ではアウトソールのラバー面積自体を明確に増やし、さらに擦り減りがちだった足先部分にもラバーを配置しました。
これにより、路面との接地面積が増え、「グリップ性」と「耐久性」の両方が大幅に向上しています。メーカーがここまでアウトソールに手を入れたということは、それだけ「II」のグリップに改善の余地があった、ということの裏返しでもありますね。
快適性の進化:クッションと歩行設計
日常的に履くスニーカーとして、「歩きやすさ」も「III」で大きく進化しています。
- インソールの採用:「III」では、インソールに「オーソライト(Ortholite)」が採用されました。オーソライトは、高いクッション性と通気性を併せ持つ高機能インソールで、多くの有名スニーカーブランドでも採用されています。
- ミッドソールの改良:インソールだけでなく、ミッドソール自体のクッション性もアップしています。この2つのクッション層の相乗効果で、履き心地が格段に良くなっています。
- 歩行サポート設計:さらに、「III」では爪先をやや上げる設計(トゥスプリング)が採用されました。これにより、歩行時に自然と足が前に出るような重心移動をサポートし、「つまずきにくい」歩きやすさを実現しています。
デザインとフィット感の洗練
機能面だけでなく、見た目やフィット感も「III」でより洗練されました。
- シルエット:「III」は前足部が「II」よりシャープでスタイリッシュなシルエットに変更され、より都会的なファッションに合わせやすくなっています。
- シューレース(靴紐):丸紐から「フラットタイプ」の靴紐に変更されました。これはデザイン的なアクセントだけでなく、「ほどけにくく、甲全体を包み込むようなフィット感を実現する」という機能的なアップデートでもあります。
中古の「II」を検討する際の注意点
「III」は、「II」の最大の懸念点であった可能性のある「グリップ性能」を抜本的に改良し、さらに「クッション性」と「歩きやすさ」も大幅に向上させた、完全な上位互換モデルと言えます。
デザインの好みが「II」にある場合を除き、価格的なメリットだけで中古やセールの「II」を選ぶのは、雨の日の「安全性(グリップ)」と「快適性」を犠牲にする可能性があるため、慎重な判断が必要かなと私は思います。
滑る?グリップ性能の真実

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上の世代比較でも触れましたが、「ホーソンレインは滑る?」という疑問は、購入前に一番気になるポイントかもしれません。
この疑問に対する答えは、「世代とモデルによります」というのが、私なりの結論です。
- 「II(ツー)」世代:先述の通り、一部のユーザーから「滑る」という指摘があったのは事実のようです。グリップ性能に懸念があった可能性は高いですね。
- 「III(スリー)」スタンダード:この「滑る」という不満点を解消するために開発されたのが「III」です。ラバー面積を増やした新設計ソールにより、グリップ性能は「II」とは全くの別物と考えられます。濡れたアスファルトや通常の路面であれば、日常使いで不安を感じることはほぼないレベルに仕上がっているはずです。
- 「III(スリー)」アドバンス:グリップ性能に関して一切の妥協をしたくない、という人への「究極の回答」です。
雨の日の都市部には、濡れたマンホール、駅構内のタイル床、コンビニのエントランスなど、危険な「滑りスポット」が潜んでいます。
グリップ性能を最重要視するなら
「ホーソンレイン アドバンス III オムニテック」を選んでください。
このモデルが採用している「Vibram MegaGrip(ヴィブラム メガグリップ)」は、濡れた路面で最高の性能を発揮するコンパウンドの一つです。
スタンダードの「III」も十分進化していますが、「アドバンス」が提供する「絶対に滑りたくない」場面での“安全マージン”は、価格差以上の価値があると私は思います。特に雨の日の自転車通勤や、小さなお子さんを抱っこして歩くことが多い人には、強力な選択肢になりますね。
とはいえ、どんなに高性能なソールでも、路面の状況(油膜が張ったタイルなど)によっては滑る可能性はゼロではありません。過信は禁物ですが、III世代のソールは信頼できるレベルに進化した、と私は判断しています。
メリットとデメリットを整理
ここで一度、ホーソンレイン・シリーズ全体の「良いところ(メリット)」と「気になるところ(デメリット)」を、カズ目線で整理してみたいと思います。
ホーソンレイン・シリーズの「メリット」
- デザインの良さ(ステルス性):最大の魅力はこれですね。いかにも「長靴」という感じが全くなく、「アウトドアシューズの高性能を、日常のスニーカーデザインに隠し持つ」というコンセプト。晴れた日でも違和感なく履ける汎用性の高さは、他の防水シューズと一線を画します。
- 確実な防水性:スタンダードモデルでも、シームシール加工(縫い目からの浸水を防ぐ処理)が施されており、生地自体の防水性も高いため、日常的な雨ならまず浸水することはありません。
- 快適な履き心地(III世代):オーソライトインソールとクッション性の高いミッドソールのおかげで、単なる「雨靴」ではなく、スニーカーとしての純粋な「履き心地」が非常に良いです。晴れの日も履きたくなる快適さですね。
- 多彩なラインナップ:ローカット、ミッド、チャッカ、スリップオンなど、形状の選択肢が多いため、自分のファッションや主な用途(通勤、アウトドア、近所の外出など)に合わせて最適な一足を選べます。
ホーソンレイン・シリーズの「デメリット(懸念点)」
- ムレ(スタンダードモデル):アドバンスの「オムニテック」と比べると、スタンダードモデルは「防水」がメインのため、「透湿性」は限定的です。短時間の使用なら問題ありませんが、長時間の歩行や夏場の着用では、汗による「ムレ」を感じる可能性があります。
- 価格(アドバンスモデル):オムニテック、コーデュラ、Vibramソールと、高機能な素材を詰め込んでいる分、アドバンスモデルは価格が上がります。「日常使いにそこまでのオーバースペックが必要か?」は、お財布との相談になりますね。
- 旧モデル(II)のグリップ:もし中古などで「II」を検討する場合は、現行の「III」と比較してグリップ性能が劣る可能性があることを、強く理解しておく必要があります。
完璧な靴はないので、自分が何を優先するか(デザインか、透湿性か、グリップか、価格か)で、選ぶモデルが変わってくるのがホーソンレイン・シリーズの面白いところだなと思います。
購入者のリアルな口コミ・レビュー

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私が調べた範囲で、ネット上で見かけたリアルな「口コミ」もいくつか紹介しつつ、私なりの分析を加えてみますね。
ポジティブな口コミ
- 「IIIになってクッション性が格段に良くなった。晴れの日もこればかり履いてしまう」 → これは「オーソライトインソール」と「ミッドソールの改良」が効いている証拠ですね。スニーカーとしての基本性能が高いという、何よりの評価だと思います。
- 「スリップオンタイプは、犬の散歩やキャンプのテント出入りに最高に便利」 → これは私も同感です。防水性が求められるシーンと、「脱ぎ履きのしやすさ」が求められるシーンは意外と一致しますよね。
- 「チャッカタイプを通勤で愛用。スーツにもギリギリ合うし、雨の日も足元が濡れず快適」 → スエード調のチャッカやサイドゴアは、本当にビジカジで活躍しますね。雨の日の革靴のストレスから解放されるのは大きいです。
- 「アドバンスのオムニテックは本当にムレない。満員電車でも快適さが違った」 → やはり出ましたね。「アドバンス」の透湿性。通勤・通学など、屋内外の温度差が激しい環境で長時間履く人にとっては、スタンダードとの価格差を埋めるだけの価値が十分にあるようです。
ネガティブ・注意点の口コミ
- 「スタンダードモデルは、夏場や長時間の歩行ではやはり少しムレる」 → これも正直な意見ですね。防水性が高いということは、裏を返せば空気(湿気)の通り道も少なくなるということ。この「ムレ」が許容範囲かどうかが、スタンダードとアドバンスの分かれ道になりそうです。
- 「サイズ感は普段通りで大丈夫だったが、幅広の人はワンサイズ上も試した方がいいかも」 → サイズ感については、次のセクションで詳しく掘り下げます。これは重要な指摘ですね。
- 「ローカットは便利だけど、土砂降りの日は足首から雨が入ってきてしまった」 → これはローカットの構造的な宿命ですね…。防水性能がいくら高くても、履き口から入る雨はどうしようもありません。豪雨の日はミッドカットを選ぶか、パンツの裾でカバーするなどの工夫が必要ですね。
やはり、「III」世代のクッション性の高さを評価する声は多いですね。一方で、スタンダードモデルの「ムレ」を指摘する声もあり、ここは「アドバンス」との明確な差が出ている部分だと感じました。
用途別コロンビアのホーソンレイン違いの選び方

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機能や世代の違いが分かったところで、今度は「じゃあ、自分はどれを選べばいいの?」という疑問に答えていきます。あなたのライフスタイルに合わせた選び方を提案しますね。
サイズ感とフィット感の選び方

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オンラインで靴を買うとき、一番の悩みは「サイズ感」ですよね。ホーソンレイン・シリーズのサイズ選びについても、調査した情報をまとめておきます。
まず基本的な考え方として、多くのレビューで「普段履いているスニーカーと同じジャストサイズ」で問題ない、という声が多かったです。
ただし、いくつか注意点もあります。インプットした情報(セクション5.4)によれば、本シリーズのワイズ(足囲)は「2E相当」と記載されている例があるようです。日本の一般的なスニーカー(2E〜3E)と比較すると、標準的か、人によってはやや細めと感じるかもしれません。
サイズ選びの注意点(基本ルール)
- 足幅が標準的な人:「ジャストサイズ(普段のスニーカーサイズ)」でOKな場合が多いようです。
- 幅広・甲高の人:足幅が広い、または甲が高いと自覚している人は、「0.5cmサイズアップ」を検討するのが良さそうです。
- 厚手の靴下を履く場合:秋冬に厚手の靴下と合わせることを想定している人も、同様に「0.5cmアップ」の方が安心かもしれません。
「III」世代はフィット感を調整しやすいフラットレース(靴紐)を採用していますし、インソールもクッション性が高い(=少し厚みがある)ので、迷ったら0.5cmアップを選んで靴下や紐で調整する、というのも一つの手ですね。
最終的には「試着」が最強
とはいえ、足の形は本当に人それぞれです。ここで紹介した情報はあくまで一般的な目安として捉えてください。
可能であれば一度お店で試着してみることを強くおすすめします。その際は、以下の点もチェックしてみてください。
- 試着する時間帯:足が最もむくむと言われる「夕方」に試着するのがベストです。
- 靴下を持参する:普段履く靴下、特に雨の日に履くであろう「少し厚手の靴下」を持参して試着しましょう。
- 両足で試着する:多くの人は左右で足のサイズが微妙に違います。必ず両足とも履いて、大きい方の足に合わせてください。
- 歩いてみる:ただ履くだけでなく、店内で少し歩かせてもらい、かかとが浮かないか、指先が当たって痛くないかを確認しましょう。
スニーカーのサイズ選びは奥が深いので、当サイトの「メレル モアブ3のサイズ感解説」や「サロモン スニーカーのサイズ感ガイド」の記事なども参考にしてみてください(他モデルの記事ですが、サイズ選びの基本的な考え方は共通する部分も多いですよ)。
レディースのサイズ選び注意点
レディースモデルのサイズ選びについても、基本的な考え方はメンズと同じです。
インプットした情報の中(セクション5.4)に、普段23.5cmの女性スタッフさんが試着したレビューがありました。それによると、23cm(0.5cmダウン)は窮屈で、23.5cm(ジャスト)でも履けるものの、靴紐で調整できることも考慮して24cm(0.5cmアップ)を推奨する、という内容でした。
女性の場合、冷え対策で厚手の靴下を履くことも多いと思うので、「0.5cmアップ」を軸に考えるのは、特に合理的な選択かもしれませんね。
ホーソンレインはデザインがシンプルで、ローカットやスリップオンはスカートやワンピース、ワイドパンツなど、女性のファッションにもすごく合わせやすいです。雨の日でも足元のおしゃれを諦めなくていいのは、本当に嬉しいポイントだと思います。(当サイトの雨の日のアウタースタイリング記事などとも相性が良さそうですね)
ローカット(LO)の特徴
ここからは形状(スタイル)ごとの特徴です。まずは一番ベーシックな「ローカット(LO)」ですね。
ローカット(LO)は、見た目が通常のスニーカーに最も近く、汎用性が抜群です。雨が上がった後も、そのまま晴天の街を歩いていて全く違和感がありません。脱ぎ履きも手軽なので、日常使いでは最も出番が多くなるスタイルかもしれません。
ただし、その手軽さと引き換えに、丈が短いので、土砂降りや深い水たまり、ぬかるみなどでは足首(履き口)から水が侵入する可能性があります。あくまで「日常使い」や「軽い雨」がメインの人向けですね。
兄弟モデル:スリップオン(SLIP ON)
ローカットと並んで人気なのが、靴紐のない「スリップオン(SLIP ON)」です。
何といっても「脱ぎ履きのしやすさ」が最強のメリット。キャンプシーンでのテントの出入りや、近所への短時間の外出(犬の散歩とか)、オフィスでの履き替え用など、「履きやすさ」を最優先するシーンで大活躍します。
防水スリッポンというだけで、持っておく価値はかなり高いと私は思います。
ミッドとチャッカの選び分け
「ローカットでは足首が不安」「もう少ししっかり履きたい」という人には、丈の長いモデルがおすすめです。
カジュアル・悪天候重視:ミッドカット(MID)
足首をしっかり覆うミッドカット(またはハイカット)のデザインです。ローカットと比較して履き口の位置が高いため、「雨が(足首から)染み込むのを防ぐ」能力に優れています。
足首のホールド感も増すので、天候が変わりやすいアウトドアや野外フェスなど、ぬかるんだ悪路を歩く可能性があるなら「ミッドカット」が最も頼りになります。旧モデルでは脱ぎ履きしやすく内側ジッパーが付いているものもありましたね。
ビジカジ・上品さ重視:チャッカ(CHUKKA)
「チャッカ(CHUKKA)」は、他のキャンバス調モデルとは少し毛色が違います。多くの場合、「スエード調のアッパー素材」が使われており、これが最大の特徴です。
このスエード調の素材感が、他のモデルとは一線を画す、より上品で落ち着いた印象を与えます。シンプルなデザインは「通勤にも使える」と評されるほどで、ジャケパンやスラックスといったビジネスカジュアルスタイルとの相性が抜群です。
脱ぎ履きと上品さの両立:サイドゴア(SIDE GORE)
チャッカと似たポジションですが、さらに脱ぎ履きが楽なのが「サイドゴア(SIDE GORE)」です。両サイドがゴア(伸縮素材)になっているため、靴紐を結ぶ必要がありません。
チャッカよりもさらにクリーンでフォーマル寄りの印象を与えるため、「雨や雪の日のビジネスシューズ」として非常に強力な選択肢となります。構造的に雨が入り込みにくく、ロング丈のパンツの裾を被せてしまえば、防水性はさらに高まりますね。
ミッド vs チャッカ/サイドゴア の選び分け
- ミッドカット:よりカジュアル、アウトドア向き。足首の保護と防水範囲を重視する人向け。
- チャッカ/サイドゴア:より上品、ビジネスカジュアル向き。通勤などでスーツやジャケパンに合わせる人向け。
結局どれがおすすめな人?
色々な「違い」を見てきましたが、結局「自分はどれを選べばいいの?」というのを、もう一度シンプルにまとめます。
▼「スタンダード III」がおすすめな人
- 「基本は晴れた日のスニーカー」として使いたい人
- 「予期せぬ雨」や「短時間の雨」に対応できればOKな人
- ムレはそこまで気にしない、または着用時間が短い人
- コストパフォーマンスを重視したい人
→ 形状は「ローカット」や「スリップオン」が、その手軽さと汎用性から特におすすめです。
▼「アドバンス III オムニテック」がおすすめな人
- 雨の日の「自転車・徒歩通勤」で毎日ハードに使う人
- 「絶対にムレたくない」「長時間の快適性が欲しい」人
- 「絶対に滑りたくない」「濡れた路面での安全性を最優先」したい人
- 野外フェスやキャンプなど、悪天候のアウトドアで使う人
- 一つの靴をタフに長く愛用したい(耐久性重視の)人
→ 通勤メインなら「チャッカ」や「サイドゴア」、アウトドアや悪天候重視なら「ミッドカット」が、アドバンスの性能を最大限に活かせる組み合わせですね。
あなたの「雨の日に対する本気度」と「予算」、そして「主な使用シーン」で、どちらを選ぶかが決まってくるかなと思います。
コロンビアのホーソンレインの違いについてまとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「コロンビア ホーソンレイン 違い」というキーワードは、一見するとモデルが多すぎて複雑に見えますが、実は2つの「黄金律」で整理するとスッキリします。
ホーソンレイン選びの黄金律
- 【世代の選択】:「II」と「III」なら、迷わず「III」を選ぶ。 (理由:グリップ性能とクッション性が全く別物だから)
- 【モデルの選択】:「スタンダード」か「アドバンス」かは、使用時間と安心感で選ぶ。 (理由:短時間・コスパなら「スタンダード」、長時間・ムレ/滑り対策なら「アドバンス」)
まずはこの2軸で自分に必要なモデルを絞り込み、その上で「形状(ロー、ミッド、チャッカなど)」を用途と好みで選ぶ。これが、ホーソンレイン選びで失敗しない最短ルートだと私は思います。
デザインと機能性を見事に両立させたホーソンレイン・シリーズは、「雨の日だから、仕方なく履く靴」ではなく、「雨の日でも、これを履けるから嬉しい」と思わせてくれる、本当に稀有なスニーカーです。
一足持っていると、雨の日の憂鬱が少し晴れるかもしれません。ぜひ、あなたの使い方にピッタリなモデルを見つけて、雨の日を快適に楽しんでくださいね。
この記事で紹介した情報は、私が調査した時点でのものです。仕様変更やラインナップの変更、価格改定などが行われる可能性もありますので、最終的な購入の際は、コロンビアの公式サイトや正規取扱店で最新の情報をご確認ください。

